BORDER FREE カフェ経営体験学習 at 『BISTRO Carrot』Part3
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2024年9月~12月にかけて、NPO法人BORDER FREE(以下、ボーダーフリー)の企画による、高校生を対象とした「カフェ経営体験学習」が実施されました。
Part3となる今回は、実際のカフェ運営の様子をお伝えさせていただこうと思います。
※Part1:経緯と概要についてはこちら(2024年11月14日配信)、Part2:準備の様子についてはこちら(2025年2月7日配信)をご覧ください。
約1ヶ月半という期間で、事前プログラムを終えた高校生たちは、AチームとBチームに分かれて、いよいよ実際のお客様を相手にしての店舗運営の日を迎えました!
【日時】
2024年10月20日(日)14:00~17:00 Aグループ
2024年11月 3日(日)14:00~17:00 Bグループ
2024年11月17日(日)14:00~17:00 Aグループ
2024年11月24日(日)14:00~17:00 Bグループ
2024年12月 1日(日)14:00~17:00 Aグループ
2024年12月 8日(日)14:00~17:00 Bグループ
Aチームは、『Night Rabbit』という店舗名で、スコーンやパフェ、サンドウィッチなどの提供を行いました。
当法人が提供している店舗は、「BISTRO Carrot」という店名の為、そこから発想し、キャロットと言えば「うさぎ」ということで、この店名に決めたそうです。
また、午後の特別な時間にリラックスできるカフェを提供したいとの思いを込めて行ったそうです。




Bチームは、『Cheese』という店舗名で、カップケーキやパスタ、フロートなどの提供を行いました。
こちらのチームのコンセプトは、「推し活ができるカフェ」ということで、自分の好きなアイドルやアニメなどの「推し」の色のメニューを選んで注文できるといったものでした。




どちらのチームも、最初は接客に戸惑っていたり、提供に時間が掛かっていましたが、仕込みをする範囲を広げたり、食べやすいようにサンドウィッチの切り方を変えてみたりと試行錯誤を重ね、意見を出し合いながら進めていました。



そんな中で、途中にはメニュー変更も行われたのですが、後半には、クリスマスにちなんでこんな可愛いメニューも提供されていました♡


そして、第1回目には、両チームとも1日の来客数が数名のみでしたが、その後は告知にも力を入れ、最終日には満席になる程のお客様が来店されました!

また、2024年にご寄付やイベント開催でお世話になった東京サンライズ汐留ロータリークラブの会長さんと副会長さんが噂を聞きつけて、わざわざご来店くださいました。

初めてのことばかりで、困難に直面することも多々あったようですが、仲間と支え合いながら前に進め、みんな笑顔で最終日を迎えることができました。

また終了後には、「BISTRO Carrot」のシェフ 長野さんへ宛てた、寄せ書きのプレゼントがありました。

そして後日、当法人の会議室にて最終報告会が行われ、各チームの3日間の収支報告と今回のプログラムを通して身に付いたこと、反省点などの発表が行われました。
このプログラムを主催したボーダーフリーからは、
「最初は、主体性や積極性を課題としていた高校生も、最終店舗運営日を終える頃には自らの意見を主張し、チームで協働してより良いものを作ろうという雰囲気ができていました。しっかりと役割を分担し、自らコミュニケーションを取りながら、事前ミーティングと計3回の店舗運営、最終報告会のプレゼンテーションの全プログラムを完了することができました。」
とのご報告をいただきました。
また、一部ではありますが、参加された高校生からの感想をここでご紹介させていただきます。
《チーム「Night Rabbit」 Aさん》
今回の活動を通じて、問題解決能力が身につきました。
活動中にはさまざまな課題に直面しましたが、それらに対して迅速に対応し、効率よく運営するための工夫を行いました。
調理時間を短縮するためにメニューを変更したり、アレルギー対応としてアレルギー表を作成したりしました。
これにより、運営の効率を高めるだけでなく、誰もが快適に過ごせる環境を整えることができました。
冷静に状況を判断し、チームメンバーと協力して解決策を実行する力も鍛えられ、このような経験を通じて、限られた時間内での運営の質を向上させ、自ら考え行動する力を培うことができました。
《チーム「Night Rabbit」 Bさん》
今まで困難な場面では、周りの人に頼ってしまうことが多かったのですが、今回の経験を通じて、自ら考え行動することの重要性を学びました。
物事が思い通りに進まない場面で、自分の力で状況を改善しなければならず、主体的に行動することや責任感を持つ必要がありました。
この経験を通じて、自発的に動く力を身に付けることができたと思います。
今回の活動で学んだことを次に繋げられるようにしたいと思います。
貴重な経験をありがとうございました。
《チーム「Cheese」 Cさん》
実際に運営してみると、思い通りに行くことは少なかったですが、どのようにすれば最も良い形で乗り越えられるのかを常に考えながら行動しました。
「早く決断し、行動に移す」ということが、お客さんを相手にしたり、お金を扱ったりするときに必要ということが分かりました。
責任感を持つことの重要性を「カフェ運営」という場を通して学ぶことができました。
《チーム「Night Rabbit」 Dさん》
メニュー開発リーダーを努めさせていただきました。
第一回目の運営日での反省を踏まえ、第二回目までに食材にかかるコストやお客さんの声を取り入れ、正当な値段設定に改めることで、収益率を上げることが出来ました。
課外活動に参加させていただくのは初めてでしたが、チームの仲間や主催して下さったボーダーフリーの方々のおかげで楽しく終えることが出来ました。
大学受験での諦めない気持ちや仲間とのコミュニケーション力、そして経営をする大変さと楽しさも知れました。
関わって下さった皆様に感謝しかありません。
ありがとうございました。
今回、このような取り組みに当法人も関わらせていただき、高校生ならではの発想力や「まずは、やってみよう!」という勢い、失敗しても笑顔で楽しみながらやっている姿など、その純粋なエネルギーが私たちにとっても刺激になりました。
地域の方がご来店くださったり、新宿区社会協議会の方にご協力いただいたりと、「カフェ経営体験学習」という場に留まらず、人と人との繋がりを感じられる機会となりました。
ご協力、来店してくださった方に、この場をお借りしまして心より感謝申し上げます。
今回参加された高校生には、これからの人生において、ここでの経験が何かしらの役に立ったら嬉しく思います。
当法人も、今回のプログラムを通して得た学びを深め、今後の新たな取り組みに活かしていきたいと思っておりますので、ご期待いただけますと幸いです。